レコードとジュークボックス

レコードを聴く場所は、昔は自宅だけとは限りませんでした。
レコードは昔から高価な商品でした。
特に国内盤のレコードは輸入盤に比較すると高く、現在とあまり変わらない価格で発売されていたのです。
そのため、たくさんのレコードを聴こうと思うと、レコードのある場所にいくことが求められたのです。
バーやジャズ喫茶、ロック喫茶などがその代表的な場所です。
ジャズ喫茶やロック喫茶は、一流のオーディオと多くのレコードコレクションで客を集めました。
特に、ジャズ喫茶は独特の雰囲気があり、今では考えられないことですが、誰もが店の中では無言で、静かに2時間ほどもレコードをただ聴いているというジャズファン以外にはまったく理解できないような空間があったのです。
ロック喫茶もジャズ喫茶ほどではないにせよ、できるだけ静かに音楽を聴くことがマナーでした。
自宅では難しい大音響でロックを聴くのは、ロックファンにとって何事にも替えられない快感だったのです。
このような店では、新しいオーディオ装置が入ったり、新たなレコードを入手したりすると、それだけで客が集まりました。
現在でも、このようなお店は少しは残っていますが、話をすると怒られるようなお店はもうほとんどないといってよいでしょう。
それだけ音楽は身近になったといえるかもしれません。
そしてもうひとつ、忘れてはいけないのがジュークボックスの存在です。
ジュークボックスといっても若い方は映画の中でしか見たことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
昔は、デパートの屋上やボーリング場、少し広めのバーなどにジュークボックスは置かれていました。
大型のものなら数百枚のシングルレコードを収納し、その時々のヒット曲から、懐かしい曲まで様々な曲が収められていました。
そして投入する金額に応じて、何曲かを続けて聴くことが出来、友人に音楽をプレゼントしたり、好きな曲をBGMにしたりといった楽しみ方ができたのです。
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