レコードとジャケット

レコードをたくさん持っていた、あるいは持っている音楽ファンなら、きっとレコードのジャケットにも興味があるはずです。
その昔、レコードが貴重品だった頃、レコードのジャケットのデザインに気が使われることはあまり無かったようです。
たいていのレコードのジャケットが、アーティストの写真とアルバム名や曲名、時にはアーティストの写真も無く、どこかの風景写真が使われているようなこともありました。
レコードのジャケットが重視されるようになって来たのは、1960年代前後から、そして1970年前後にアルバムジャケットはその芸術性を一気に花咲かせます。
この頃、学生時代や青春時代を送ったのがいわゆる団塊世代ということになるでしょうか。
サイケデリックと総称されたロックミュージックが文化的にも大きな影響力を持つようになり、レコードジャケットのデザインにもその影響が顕著に現れるようになってきました。
レコードのアルバムのジャケットがキャンバスとして利用されるようになりました。
そして、音楽をヒット曲として捉えるよりもひとつの芸術作品として、アルバムにコンセプトを持たせるといった試みが数々のロックミュージシャンやジャズミュージシャンによって行われるようになります。
それまでのシングル重視の姿勢から、アルバム重視の姿勢が顕著になり、ロックファンやジャズファンを中心にアルバムチャートが重視されるようになっていきます。
そしてロックの曲の中には、1曲が20分を越すような大作もつくられるようになります。
こうして、我が国でも特に洋楽のファンを中心にレコードといえばアルバムを指す風潮が形作られていきました。
それによって、レコードのジャケットは音楽との相乗効果によって、芸術性を高めるための手段として利用されるようになっていったのです。
数々の工夫のあるレコードジャケットがつくられました。
ジッパーがついたジャケット、見開きのジャケットの中、一面に描かれた素晴らしいイラスト、こうしたものに惹かれてレコードを集めた人もたくさんいたはずです。
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